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≪≪電子戦隊デンジマン

 

■戦隊シリーズ5・太陽戦隊サンバルカン
《エピソードコメント》
 
 

第5話「邪悪な太陽神」…電子戦隊に倒されたベーダー一族のへドリアン女王復活劇。北極の氷の中で眠っていたところをヘルサターンにより人工心臓を埋め込まれて機械人間となった。頭は、なぜかミラーボールと化してしまった女王だが、以前と同じく水晶を操り、黒い太陽神にいけにえを捧げるための儀式を決行する。新たな強敵に立ち向かうサンバルカン。岩場で波飛沫を浴びているシャークが渋い。

第9話「怪物になったパパ」…海水から金やウランを採取する画期的な装置を発明した小坂教授がブラックマグマのサソリモンガーに襲われ、拉致される。ブラックマグマは、小坂教授からその装置の情報が入ったマイクロフィルムの在り処を聞き出そうとするが、抵抗した小坂教授は、ヘルサターンに殺され、メカ人間・ダークQが小坂教授に成りすまし、小坂の研究所に潜入する。前半で、ダークQの製作工程が細かく描かれているところが面白い。後半は、小坂教授の妻と息子・こういちと、正体を明かしたダークQが研究所内で追いつ追われつの追走劇をコミカルに展開させるが、その間、サンバルカンは、全く出てこない。まさにメカ人間メインのエピソードと言った印象で、メカ人間の不気味さとパワフルな動きが強烈。自分の父親がメカ人間であり、そいつに襲われ続けたこういち少年は、後々大きなトラウマを抱え込んでしまうのでは…と思ったが最後は、元気そうで良かった。

第13話「生命を持つ黒い玉(ブラックボール)」…重さ4トンもあるボーリングの玉ほどのサイズの「超重量金」と呼ばれる黒い玉を基地内で分析するサンバルカン。美佐に撫でられている時に黒い玉に浮かぶ一つ目がなんとも不気味。玉が突然基地内を暴走…4トンもあるだけに通る道は、陥没するわするわ。レーザーを浴びたらエネルギーを吸収して8トンの巨大な玉に変貌。サイズを自在に操ってサンバルカンを弄ぶ黒い玉。パチンコの玉のサイズになっても、イーグルの足にダメージを与える中々手強い相手。黒い玉は、ヘドリアン女王の妖魔術によってブラックマグマの基地に引き寄せられ機会生命体アイアンモンガーに造り変えられるが、なんか弱いぞぉ…黒い玉のままで良かったんじゃないか(笑)。

第20話「機械レスラーの罠」…冒頭、ヘルサターンがサンバルカンとの過去の戦いの映像を見ている…と言う事は、今回は、「総集編」?かと思いきや、レスラーモンガー登場し、道場やジムを次々襲い、練習に来ていた子供に重傷を負わせる。犠牲になった子供を見て怒ったシャークがブラックマグマの罠にはまり、リング上でレスラーモンガーと対決するが、高圧電流を浴びた隙にいろんな技を食らってダウンしてしまう。アフリカの戦争に巻き込まれて両親と弟を失ったと言うシャークの意外な過去が明らかに。シャークの仇を取るため、ブラックマグマに立ち向かうイーグルとパンサー。しかし、2人では、やはり倒せない。怪我を押しながらかっこ良く登場するシャーク。巨大化したレスラーモンガーと戦う時、ブルバルカンに乗り込んだシャークが怪我のせいか途中で目が見えなくなり、コズモバルカンとドッキングできないと言うアクシデント描写があり、面白い演出だった。

第29話「美剣士白バラ仮面」…山にこもって修行中の飛羽の前に突然現れたフェンシング使いの赤バラの剣士。赤バラの剣士演ずるは、「宇宙刑事シャイダー」のアニーこと、森永奈緒美さん。声は、なぜか変えられている。赤バラの剣士から機械生命体バラモンガーになり、巨大化したバラモンガーが稲妻落としを使っていきなりサンバルカンロボを破ってしまった。デンジマンから教えてもらったのだろうか?バラモンガーに打ち勝つため新しい必殺技を編み出そうとする飛羽。そんな時、突如白バラの剣士が現れ、赤バラの剣士と激闘を繰り広げる。白バラの正体は…言わずもがなあの人…嵐山長官の直感は鋭い。そして、イーグルは、特訓の結果「新飛羽返し」を生み出すことに…。にしてもヘルサターンは、へドリアン女王に頭ボコボコに殴られたりして、威厳もへったくりもなく形無しであった…。

第31話「大東京シビレ音頭」…カミナリモンガーのシビレビームによって東京中の人々が大混乱。発電所にシビレビームを送り込むため、発電所の主任技師がブラックマグマに誘拐される。さっそく調査を始めたサンバルカンは、人々を救出中にテレビのニュース映像にちゃっかり映りこんでいる。人々がシビレビームを受けている時の合成映像が中々良い感じ。なんと言っても今回の見所は、豹柄の衣装を着たへドリアン女王のハッスルダンス。なんか楽しそう…。カミナリモンガーとの戦いで足を捻挫したシャーク、クライマックスでは普通に戦っていたが、凄い回復力…。

第32話「顔泥棒を逮捕せよ」…ペッタンモンガーの「ぺったん顔写し」によって、ムンクのような奇妙なマスクをつけられた人々が、悪魔の心を剥き出しにして人間を襲い始める。飛羽に剣道を習う大介もその犠牲となるが、飛羽に助けられる。飛羽に対する内なる憎しみを表にさらけ出してしまった大介は、苦悩するが、飛羽の説得によって立ち直る。マスクをつけた警官がバカボンのおまわりさんのごとく両手に持った二丁の拳銃を空に向けて発砲しながら町を走り回っている姿は、末恐ろしい光景である。戦闘場面では、水木一郎の「輝け!サンバルカン」の曲に合わせて編集されたテンポ良いアクションシーンが展開。終始無言で戦うサンバルカンがちょっと不気味ではあったが…。大介役は、デンジマンの海彦族の人?

第33話「憎いおしゃれ泥棒」…ヘドリアン女王の服を作るためにブラックマグマがカニモンガーを使って仕立て屋の若奥さんを拉致する。おいおいヘドリアン女王、デンジマンの時もベーダー織りとかで自分の服を作ろうとしていなかったか。どんどんブラックマグマを私物化してますな。へドリアンのわがままに付き合わされるヘルサターン総統、心なしか回を追うごとに存在感がちっちゃくなっています。カニモンガーの巨大な鋏とシャークのシャークタイフーン合戦の場面、妙に息が合っていて、まるで餅つきをしているかのよう。カニモンガー、町を歩いている女性の服を片っ端に切り裂いて、切り裂き魔まがいの事をして喜んでいる。そこいらのおっさんのやる事とかわらんな(笑)。アスレチックの遊具に逆さ宙吊りにされたり、ゴミ箱に頭から突っ込まれたりして、サンバルカンに弄ばれているカニモンガーの姿は、ちょっと哀れであった。

第34話「呪われた亡霊たち」…ヘドリアン女王が作ったノロイモンガーが蘇らせた3人の亡霊たちが人々を襲う。歴史上に実在したビリー・ザ・キッドとジャンヌ・ダルクは、共に若くして死んだ英雄と言う共通点があるからなんとなくわかるが、その2人とドラキュラを組み合わせるのは、なんか違う気が…(苦笑)。まぁともかく、人間に恨みを持つ3人の亡霊たちが現代に蘇り、サンバルカンと対決。暗闇で亡霊たちに苦戦するサンバルカンがバルカンスティックを合わせて「合体険」を使う場面で、キカイダー01のタイトル用のBGMが流れたのには、ちょっとびっくりした。この回からEDが「1たす2たすサンバルカン」に変わった。

第35話「友達!?クカラッチャ」…コンドールマンの時もそうだったが、やはりゴキブリ怪人の話は、強烈な話が多い。このエピソードも人間の子供とゴキブリの友情と言うえげつないテーマで物語が展開する。人間を躍り死なせる「踊り病菌」をばら撒くゴキブリモンガー。体育の授業中の先生と生徒が一斉に土壌救いの踊りを始めて、まるでドリフのコントのよう…。サンバルカンから逃れるために普通よりも少し大きめのゴキブリの姿に変身するゴキブリモンガー。いじめられっ子の少年がそのゴキブリを見つけ、素手で捕まえる。もちろん模型だが、飛んでる姿は、本物のゴキブリと同じぐらいキモい。それに頬擦りまでしちゃうこの少年は、やはりただ者ではない…。最初は、互いに嫌われ者同士打ち解けあう二人だが、ゴキブリモンガーがブラックマグマの手先だと気づいた少年は、豹に助けを求める。ゴキブリをズボンのポケットに入れて歩いたり、パンツ一丁になったり、少年役の子が物凄く体を張っていて印象に残った。サンバルカンとゴキブリモンガーの戦闘シーン、いつも以上にパンサーの動きがアクロバットだ。空を舞い、高い木に登る動きがカッコ良い。ラストは、子供たちと一緒にサンバルカン体操。全員いまいち動きが揃っていない…。

第36話「エスパー」…サンバルカン初の2話構成。ファッションモデル上がりの聖女・日見子の超能力に恐れをなしたへドリアン女王が町で超能力者狩りを開始。占い師で日見子の姉の加美子がサターンモンガーに狙われる。唐突にデンジマンの映像が出てきたり、北沢姉妹がデンジ星人の末裔?かもしれなかったり、日見子がサーカス団のサチコだったりと、デンジマンとサンバルカンのつながりが色濃く出ていたエピソードだった。日見子が鮫島のバイクに追われている時に、超能力を使って高速移動をしていたが、あの映像は、妙に笑える。パンサーモグラって、パンサーだけの技かと思っていたが、全員できるとは(笑)。デンジドリルを継承したのでしょうか…?(笑)

第37話「日見子よ」…再びエスパー狩りを開始するへドリアン女王。日本だけであれだけの人数のエスパーがいるとは驚き。自分の力でへドリアン女王を呼び寄せ、バリアを張ったり、ファイアで攻撃したり、一人で戦う日見子が勇ましい。1人でブラックマグマを倒せるんじゃないか?と思わせるぐらい力強い。日見子がデンジ星人の末裔と言う事は、デンジマン6人目の戦士になっていたかもしれないと言う事だろうか。変身して戦っていたら、バンリキ魔王と良い勝負をしたかも。デンジマンと関係するエピソードだけに、場面随所でデンジマンのBGMが流れていたのも印象的。サンバルカンのアクションがいつにも増してパワフル。ハイテンポに軽やかに動き回る三人が最高。

第38話「豹朝夫のおやじ殿」…バルパンサー=豹朝夫の親父殿が登場。この二人実際にも親子なので、息も合っている。豹が地球平和守備隊を勝手にやめた事に怒り爆発の親父殿!サファリにやってきて早々豹を連れ出し放り投げる。親父殿の暴れっぷりは、寺内貫太郎一家の親父殿の名残りにも見える…。一時は、自分がサンバルカンである事を隠した豹だが、誤解を解くため、風呂場で親父の背中を流しながら、「俺・・・バルパンサーなんだ!」と真実を打ち明けるところがなんか良い(笑)。人間に化けてサファリに偵察に来たアマゾンキラー。親父殿に渡した名刺が「大帝国探偵社 浅川霧子」。後でそれを見た嵐山長官に正体ばればれ。会社の名前に「大帝国」はまずいでしょうに…。

第39話「尻もちおてんば娘」…カメラマンのミドリが稲が黒ずみ枯れてしまう謎の現象を探りに河南村へやって来た。でっかいパンを食いながら駅の改札を潜るミドリ。見るからに只者ではないオーラが漂う。コンピューターボーイズ&ガールのブルー担当の子…ではなくケンタと共に調査を開始するミドリ。おなじく調査をしに村へ来た飛羽。スクーターに乗る飛羽、なんか田舎臭い感じがはまっていて良い。現れたムカデモンガーと戦うサンバルカン。「密着取材するのよ」とカメラを持って、サンバルカンとムカデモンガーの戦いに突撃するミドリだがいくら密着取材とは言え、密着し過ぎ(笑)。案の定、シャークが負傷。パンサーに説教されるミドリだが、懲りずにケンタと一緒に調査を再開させ、二人は、コンテナにブラックマグマのマークがおもいっきり貼ってあるトラックを発見(笑)。なんとわかりやすい…。ブラックマグマに見つかり、ムカデモンガーに追われるミドリとケンタ。稲の中に隠れた二人を見つけ出すため、ムカデモンガーが「稲刈り殺法」なるものを使うが、普通に稲刈ってるだけやん…(笑)。しかも、遅い。アマゾンキラーに先に見つけられてるし。ムカデガスであぶりだした方が早いよ(笑)。かかしに化けるマシンマンや、シャークの水中アクションも河南村バージョンと、のどかな田園風景の中で戦うサンバルカンの姿が良い。なるほど、ミドリのおてんばぶりがミミーに受け継がれたわけですね…。

第40話「なかよし暗殺天使」…サンドバルカン性能チェックをする飛羽。サンドバルカンのエンジンに向かって「調子いいぞ」って妙にポージングが決まっている。そこへ現れたコウモリモンガー。のっけから激しい戦闘、必殺技のバルカンボールを繰り出すが、超音波レーダーを持つコウモリモンガーには、効かず簡単に避けられてしまう。コウモリモンガーのキバでイーグルのスーツが破壊されたが、そう言えば、この後の「大脱走・ヘリ爆破」でもイーグルは、スーツを破壊されていた。なぜかイーグル受難続き…。バルカンスーツが砲弾を受けても衝撃を吸収するSA繊維に、高熱に耐えるファイヤーベスト、どんな薬品にも溶けないハイパワー繊維の多重構造になっている事が長官の説明で明らかにされる。コウモリモンガーに一度は破られたバルカンボールだが、ボールの中に「超音波探知ミサイル」を仕込み、ジャッカー方式で巻き返しを図る。中々冴えている。

 


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