戦隊/メタルヒーローシリーズ | ライダーシリーズ/その他 |

≪≪バトルフィーバーJ  太陽戦隊サンバルカン≫≫

 

■戦隊シリーズ4・電子戦隊デンジマン
《エピソードコメント》
 

第1話「超要塞へ急行せよ」…突如東京を襲撃する巨大化ムササビラーの姿と喚き声の不気味な事。アイシーに呼びかけられてデンジランドに集まった五人の若者達がデンジマンとなり、ムササビラーと対決するまでの描写が実にテンポ良くてカッコ良い。まさに戦隊シリーズの基本を作った王道エピソード。

第2話「人食いシャボン玉」…早々にあきらがデンジマン脱退?を匂わせる展開。シャボンラーによる極悪な人類抹殺計画が進行。あきらもシャボンラーの毒牙にかかり大ピンチ!シャボンラーのシャボン玉を浴びて石化した人間がガラスのように割れて粉々になってしまう様が恐ろしい。

第3話「油地獄大パニック」…ベーダ−のチカゲリラーによる都市壊滅作戦。沈むビル、石油タンク、そしてデンジタイガーまでもが…。石油コンビナートを地下に埋め込み、水道管に原油を流し込んで町を混乱させると言うチカゲリラーの恐るべきパワーを大スケールで描いているところが良い。地中に埋まったデンジタイガーが脱出する場面での特撮シーンも見応えがある。地下のパイプに閉じ込められ、迫る炎の柱から逃げ捲くる子供達の緊迫感溢れる映像も然り。レッドのデンジマシーン、サイドカーを浮き上がらせて、激しくターンしながら雑魚兵を跳ね捲くる戦闘シーンもやはりダイナミック。そして何より「チカゲリラー」と言うネーミングセンスが最高(笑)。

第5話「壁に蠢く赤い毒花」…三太少年が住んでいる団地で起きた奇怪な連続殺人事件を調査するデンジマン。ヒッチコックの「裏窓」的なサスペンスフルな展開。赤い花の蔦が団地の住人の男に巻きつく描写や、死んだ男の異様な顔の描写などがホラーチックで独特の気味悪さがある。それにしても赤城達は、いつもとんでもない場所で空手の稽古をしていますね…球場の中だったり、今回は、遊園地の中?どんな時でもアンパンを欠かさない青梅、今回も調査中の団地の部屋で「ペコペコだ」と、赤城の前で自慢げにアンパンを出して食い始めるところが笑える。地上から発進したり、ツタカズラーの蔦に襲われ、ダイデンジンのコクピットに入り込んだ毒ガスを吸い込み、危機迫るデンジマンをミサイルで助けたりと、デンジタイガーの活躍が目立っていた。

第9話「死を呼ぶ怪奇電話」…自分の絵の才能を認めてもらえず苦悩する画家・ゆういちがベーダーに魂を売り、不気味な黒電話を使って有名画家達に「死の宣告」の電話を入れ、次々と殺害して行く。「地獄に落ちろ」と恨みをこめ叫び続けるゆういちの姿がホラーチックで不気味だが、なぜだか笑える。巨大な黒電話の受話器と戦うデンジレッドのシーンや都心のビルをバックに映る巨大な黒電話のカットがなんともシュール。デンワラーは、電話回線を潜り抜けてあらゆる場所へ移動でき、マトリックスを先取りしたような怪物で中々ユニークである。しかし、わざわざ119番(消防署)や110番(警察)に連絡しないと攻撃できないのが難点であった…。

第10話「魔法料理大好き」…ハンバーガーならぬ10円「ハンバーカー」によって人間の目の色彩を奪い取ろうとするベーダ−の奇怪な作戦。それにまんまとはまった青梅。老人になったりバーカになったり、毎回大変な役回りだ。今回、一番インパクトがあったのは、ヘドロのお風呂に入る子供。数秒のカットだが、気持ち良さそうに顔にまでドロをかけて、中々の熱演(笑)。ヘドラー将軍が人間の姿で直々に小学校に出向いて、給食で子供達にハンバーカーを配る姿が妙に面白い。

第11話「いのち泥棒を追え」…突如タイヤジコラーのタイヤに襲われ、魂を奪われてしまった少年。デンジレッドは、自分の命と引き替えに弟の命を返すようタイヤジコラーに取り引きを持ちかける少年の姉を救うが、ベーダーに捕まり、デンジメカの中にあるデンジストーンを狙われる。変身を解いて、デンジストーンを守ろうとする赤木と赤木を変身させようと必死になるヘドラー将軍の凄まじい掛け合いが圧巻。デンジストーンの指令でオートコントロールされ自走するデンジマシーン、デンジレッドが乗るデンジマシーンがベーダーの大砲撃網を潜り抜ける迫力の戦闘場面など、レッドとデンジマシーンの活躍満載のエピソード。

第13話「割れた虹色の風船」…藤村博士が開発した毒ガス浄化装置の破壊を狙うベーダー怪物アドバルラーは、博士の娘ミカに接近するが、ミカの優しさに触れ、いつしか心を通わせる。束の間の交流もヘドラー将軍の叫び声で一瞬で掻き消されてしまい、与えられた使命を果たすため、デンジマンに挑むアドバルラー=三谷昇氏と子役の女の子の名演が光る。「アドバルラーは、少女の真心に触れて敗北した」と言う最後の締め括りの言葉がとても印象に残る。

第15話「悪の園への招待状」…冒頭は、緑川とチーコのデートシーン。ベンチに座って何やら良い雰囲気の二人だが、チーコにデンジマンだと疑われ、焦る緑川。そこに突然飛んでくる刃のついたフリスビー。007よりもナイトライダーよりも早く殺人フリスビーを出していたとは、さすが。ベーダー、今回は、若者達をラジオで洗脳しようとしているらしい。ミラー扮するDJスタークイーンがラジオで呼びかけて、少年達をディスコに誘い出そうとしている。ベーダーの作戦に気づいた緑川は、少年ひろしを尾行して、ディスコの場所を見つけ出す。ディスコで妖しく踊るミラー、ワゴンから飛び出して、正座した状態で姿を消すケラーも最高です。他のメンバーもディスコにかけつけ、その場で変身。色とりどりの照明に当たってきらびやかに映るデンジマン。中々ディスコ映えするマスクです。ベーダ−怪物パンチローラーに合わせて、雑魚兵どももローラースケートを履いてデンジマンに襲い掛かる。雑魚兵のローラースケート攻撃にデンジマンたじたじ。デンジマンもここは、ローラースケートを履いて対抗すべきだったのでは…。しかし、パンチローラー、影薄い…。グリーン、チーコの前で堂々と「サンキュー!チーコ」ってそりゃあ正体ばれますぜ…。

第19話「私の星の王子さま」…ワールド太陽熱研究所では、石油に代わる新エネルギー・太陽熱モーターの開発が進められているが、それが気にいらないベーダーは、研究所を襲撃。デンジマンは、開発者の一人・松本のガードを開始する。研究所の前で車の故障を装い、警備員をおびき寄せる人間の姿をしたケラー、車のボンネットで警備員の体を挟み込むと言う容赦のなさぶりが良い(笑)。松本の妹の恋心を利用して、松本の地下部屋をスパイするベーダーは、卑劣だが、それにしても、星の王子様とガマ妖術師の組み合わせは、なんとも不思議。デンジマンでは、家の中での戦闘をよく見かけるが、部屋の中に隠れていたデンジマンが突然姿をあらわす時、ちょっと不気味に見える…。それぞれのカラーをバッグに名乗りを上げるところが珍しい。無等身大戦で一度ガマラーをデンジブーメランで打ち破り、巨大戦で電子満月切りが敗れ、もう一度本体と対決すると言う変則的な戦闘パターンが面白かった。

第25話「虎の穴は逃走迷路」…八百屋の娘のれいこに恋する黄山。ベーダーは、そのれいこを使って、黄山を虜にし、デンジマンの秘密基地の場所を見つけ出そうと企む。メダマラーに体を乗っ取られたれいこは、地味で大人しい性格とは、真逆のイケイケギャル風の女性になり、色仕掛けで黄山を虜にしようとするが、誠実な黄山は、彼女の異変に気づく。れいこの瞳の中に身を隠しデンジランドの侵入に成功したメダマラーだったが、デンジランドの迷路に迷い込み、気づいたら、別の遠い場所へワープし、そこには、デンジマンが待ち構えていた…この辺りの場面は、前作のバトルフィーバーJとよく似た展開であり、中々興味深い。れいこの頭上に浮かぶメダマラーの目がとても不気味だったが、メダマラーのデザインがいつものベーダー怪人のように左右非対称ではなかったのが印象に残る。

第27話「赤いカブト虫爆弾」…赤いカブトムシに高性能爆弾を仕掛け子供たちに恐怖心を与え、カブトムシが生息する森林を人間自身の手で破壊させてしまおうとするベーダーの作戦は、今までなく残忍で卑劣さ極まる。今回の主役は、サンタ達の友達の悪ガキ二人だが、それ以上に私服姿で人間世界に紛れ込み、スパイ活動をするミラーケラーの存在感が目立つ。びょんびょんジャンピングを繰り返し、無駄に動きが良い二人が面白い。爆弾話だけに、いつにも増して爆破シーンが多い今回。デンジマンが爆破の中を逃げ惑うシーンで、レッドが斜面で思わず転んでしまっている。見境なくあちこちでカブトムシ爆弾が爆発する場面は、緊迫感があるが、とくに橋付近での爆破は、危機迫るものがあった。

第29話「超能力刑事の急襲」…赤城の幼馴染みのポール伊崎は、念写能力を持つ超能力刑事。ポール伊崎を演じるは、バトルフィーバーJ/バトルフランスを演じた倉地雄平氏。フランス帰りの特捜刑事なところや、キザな喋り方など、志田京介を意識したポール伊崎のキャラ設定が面白い。フランスで撮られたポール伊崎の写真がどれもはめ込みで浮いているのがちょっと笑える。超能力を使ってデンジランドを念写した伊崎は、デンジ星人の子孫?きっと今ならポール伊崎が第6の戦士として、デンジゴールドみたいなヒーローに変身するところだろうが…。デンジマンの過去の激闘を振り返ったり、デンジ姫が登場したり、なんだか劇場版を彷彿とさせる。総集編的なストーリーだった。

第33話「吸血楽器レッスン」…ベーダーの犯罪予告を受けて美術館を警備するデンジマン。警察組織の一員みたいでいつもより頼もしく見える。ブルーは、余裕なのか、嘲笑っているが、しかし、厳重な警備をよそにサキソホンラーの強力な怪電波・音波メスによって、美術品が破壊されてしまう。黄山の友人でサックスを吹くのが好きな三郎くん。おっとバルシャーク。ちなみに恋人は、スーパー1のはるみ…この人、どことなくゲキレンジャーのメレの人に似ています。三郎、ベーダーにそそのかされ、もらったサックスを吹き、知らず知らずのうちにベーダーの作戦に利用される。ベーダーの二度目の標的場所となった美術館の美術品も次々と破壊されてしまい、デンジマンの面目は丸潰れ…。三郎、自分のエネルギーを吸い取られ、やつれた表情が非常にやばい。サキソホンラーのベルに吸い込まれ、異次元空間に閉じ込められてしまうイエロー。イエローを助けるため、デンジマンがとった行動は「デンジスプレー」…4人でサキソホンラーを逆さに持って、地面に脳天杭打ちに…なんという荒技…。

第36話「勇気ある仔犬の詩」…地中に埋まった濃縮ヘドロガスを利用して東京を壊滅させようとするベーダー。黄山とゆみ子は、拾った子犬を廃工場で飼おうとするが、その廃工場の地中に埋まっているヘドロガスをベーダーが狙っていた。黄山は、ベーダーに見つかり、拉致されてしまう。黄山の居場所をゆみ子に知らせるため、川のそばをふらふらと歩く子犬の演技が良い。黄山の代わりに料理教室に行き、お母様方にもみくちゃにされている青梅の姿や、ノラネコラーとの戦いでもブルーのアクションが一番勢いがあって、激しく目立っていてるところを見ると、本来は、イエローの主役回のはずなのに、おいしいところは全てブルーが持っていってしまっている感じにも見える。ダイデンジンのデンジボールで遊び出すノラネコラーの姿が笑える。

第37話「蛮力バンリキ魔王」…地獄の使者・バンリキ魔王登場。顕微鏡を覗いてたら不思議な光で目をやられた黄山。緑川は、なにやら突風攻撃を受け、服がボロボロ。青梅は、水中に引き込まれて溺死寸前のところを赤木とあきらに助けられる。傷ついた三人を置いて二人で行動を開始するレッドとピンク。霊柩車に化けたバンリキ魔王と一矢交えるも  やはり苦戦。案の定ピンクがやられてしまった。ベーダー城に潜り込んだバンリキ魔王は、雑魚兵、ケラーミラーを玩具のように蹴散らかし、ヘドラー将軍と早くも確執。あきらを置いて地獄谷へ向かい、バンリキ魔王と戦う4人。しかし、激しい炎の攻撃を受け、手が出せない。しかし、そこへ「死ぬも生きるも一緒よ」と名言を吐いて、駆けつけるピンク。5人団結するも、巨大化したバンリキ魔王は、ダイデンジンの電子満月切りさえも跳ね返す。ベーダー怪物の出番ももぎ取り、次なる嵐を予感させつつベーダー城に居座るバンリキ魔王…。恐ろしや…。

第40話「チャンピオンの敵」…デンジレッドに助けられたボクサーの岬達也は、弟の足の手術費を稼ぐために、「銀河拳」と呼ばれるボクシングジムが密かに行っているデスマッチに参加しようとするが、赤城は、達也を引き止め、銀河拳の調査を開始する。ヘドラー将軍が銀河拳の会長・ロッキー鬼浜として、久々に人間の姿で登場するがなんともシブい。へドリアン女王って7600年も生きているのか…ヘドラーやミラー達は、一体何歳ぐらいなのだろうか。それにしても元世界チャンピオンの高山選手の廃人ぶりはやばすぎる(笑)。クライマックスの戦闘場面、5ラウンド制でゴングの音に合わせてピカリラーがデンジマンの5人それぞれと対決するが、イエローのプロレス技の応酬が一番インパクトがあった。岬達也役は、後にゴーグルブラック/ダイナブラックを演じる春田純一氏。

第42話「少年を喰う悪い夢」…ニンポーラーに取り付かれたしゅういちくん、凄いです。お寺の高い塔の上に飛び上がったり、ぐるんぐるん宙返りし捲くっている。雑魚兵達も忍者スタイルで気合い入ってます。後半、デンジマン達も。そして、ニンポーラー、次なる標的、アキラにとりついた。黒衣装のアキラがいつになくアダルティ。ついにデンジランドにベーダー怪物が侵入!と思いきや、まさかのどんでん返し。今回最大の見所は、やはり、3分身した総勢15人のデンジマン達によるショットガン攻撃シーン。微妙に色違いのスーツもあるが(笑)圧巻。こんな技があったとは…(苦笑)。

第43話「謎なぞ七色レディ」…あきら七変化の回。デスマスクラーが美女を採集している。ミスコンテストの美女10人を集めるため、ミス警視庁のちえこ巡査も(デスマスクラー曰く、数集めのために質を落としたらしいが)連れ去られ、残るは、あと1人。あきらは、自ら志願しておとりになり、町へ繰り出す。あきらを付け狙う謎の男たち。歴代レッドスーツアクターの新堀さんの姿も…。ウエスタンガンマン、ヌンチャク使い、インディアン、チャイナドレス姿、黒つなぎのライダー姿、水兵、剣士、シスター、マリリンモンロー、バニーガール、貴族風剣士と余裕で七変化異常の変化をこなしているあきら。デンジピンクとデスマスクラーのフェシングスタイルのスピーディーな険対決がカッコ良い。ゴーグルピンクやダイナピンクの戦闘スタイルにも受け継がれていたような気がする。

 


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