戦隊シリーズ<1970→80年代>
戦隊シリーズ<1990年代>
戦隊シリーズ<2000年代>
戦隊シリーズ<2010年代>
昭和ライダーシリーズ
平成ライダーシリーズ<2000年代>
平成ライダーシリーズ<2010年代>
メタルヒーローシリーズ ウルトラシリーズ
その他<1960〜75年> その他<1976〜2000年代>

●エピソードコメント●

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 戦隊/メタルヒーローシリーズ | ライダーシリーズ/その他 |

 

■ライダーシリーズ■

仮面ライダーV3

第14話「ダブルライダー秘密のかたみ」…冒頭から「我に無限の力を…」などと言って部下の雑魚兵どもをやたら殺しまくるドクトルGの暴走っぷりがなぜか笑える。つぼらな瞳の可愛い系の怪人ガマボイラーは、憎めない風体だが、中身は、かなり邪悪。国際警察のジョージ鎌本からダブルライダーが残したV3の重大秘密の事を聞かされた風見は、おやっさんと共に秘密の在り処である秩父の山へ向かう。そこでV3の致命的な欠点の秘密を手に入れようとするガマボイラーとV3が対決。しかし、ガマボイラーは、V3に体液を浴びせて自爆。ドクトルGと初顔合わせで早くも大ピンチのV3…。滝壷付近のアクションが凄い。V3が5m程ある岩場の上から川に立つガマボイラーに向かってライダーキックを決めるシーンが圧巻!

第43話「敵か味方か?謎のライダーマン」…「復讐の鬼」ライダーマン誕生エピソード。科学者・結城丈二は、凛々しい声とあの特徴的な口が良いが、真面目な青年がなぜデストロンの研究に関わってしまったのか?。数々の裏切り行為って何をしたのかと思えば、やはり、自分の保身のためにヨロイ元帥が仕掛けた卑怯な画策であった。いきなり逆さ吊りにして、硫酸のプールで片腕を溶かすとはひでぇ。白マスクつけた助手達に助けられ、麻酔もなしにアタッチメント装着手術を受ける結城。かなり痛々しいが手術は、成功。V3の出番は、少なかったがこのストーリー全体に漂う悲壮感がたまらない。

 

仮面ライダーアマゾン

第1話「人か?野獣か?密林から来た凄い奴」…アマゾンのジャングルの奥地で育てられた山本大介は、言葉も話せず、裸一貫でジャングルの森を駆け回る野生児。大介は、古代インカ一族の末裔・長老バゴーの手術を受け、左腕にギギの腕輪を埋め込まれる。特殊な能力を秘めたギギの腕輪を狙うゲドンは、獣人を使って、大介の命を狙う。ジャングルの空を浮遊する十面鬼の巨大な頭の口から滴り落ちる鮮血…昨今の特撮ヒーローものには皆無なホラーテイストな描写が散りばめられていて、画面の端々からゾクゾクムードが漂う。ジャングルの茂みで不気味に蠢くクモ獣人の描写は、本当に現地で生息している生き物のように見えて、リアル感抜群。背中のヒレをひくひくと動かしながら、クモ獣人の体を引き千切って、爬虫類のような動きで獣人を噛み潰すアマゾンの戦闘スタイルは、グロテスクだが個性的で面白い。変身シーンや戦闘ポーズも他のライダーにはないインパクトがある。Xの直立キングダークのインパクトも凄かったが、人面岩の額の上に十の顔が並ぶ十面鬼ゴルゴスのデザインも秀逸。

 

新仮面ライダー

第4話「2つの改造人間怒りのライダーブレイク」…大場山で遭難した上村美也は改造人間サソランジンにされ、ゼネラルモンスターにリモートコントロールで、ネオ・ショッカーへ協力しない科学者を抹殺させられていた。計画を知った筑波洋と志度博士は美也を救い出し妹と再会するも脳に埋め込まれた時限装置で再びサソランジンに変貌してしまうが、二度と改造人間を作らせまいとゼネラルモンスターに反撃するが、返り討ちにあってしまう。「人間を改造する事さえ許せないのに、それを操るとは許せん!」劇中、スカイライダーの、この言葉が印象的でした。これを“拉致”という言葉に置き換えると、ネオ・ショッカーと北の某国、やっている事は変わらないですね。ヒーローがいない分、現実社会は特撮世界より残酷かもしれません。(のぶにいさん)

第15話「恐怖 アオカビジンの東京大地震」…アオカビジンのカビによる東京壊滅作戦。カビによって、地面が溶かされ大地震が起こり、建物も崩れ、人間も塩をまかれたなめくじのように溶けてあっと言う間に消えてしまう。その光景が中々恐ろしい。人々の混乱する様も中々緊迫感があった。後半の変身シーンは、変身ポーズをとらず、柱を通り過ぎて一瞬で変身するライダーでは、珍しいシーン。クライマックスのバイクチェイスは、住宅街のど真ん中で、ライダーとアオカビジンのバイクが激しく走り回る。ミニチュアと実車の走行シーンをうまく噛み合わせながら展開するバイクバトルは、見応えがあった。ラスト、谷さんたちがライダーにアオカビジンの弱点が火であることを伝え、ガソリンの入ったドラム缶を転がし、ライダーがドラム缶から上がった炎にアオカビジンを入れ込もうとするが、その時、マジよろけするライダーが目に焼きついた。

第16話「不死身のゴキブリジン Gモンスターの正体は?」…ゴキブリを高値で買ってくれる会社があるなんて夢のよう。以前住んでた部屋にわんさか出ていたゴキブリどもを全て売りつけてやりたい(笑)。それはさておき、ゴキブリジンによるゴキブリを使った都市壊滅作戦。ゴキブリジン、パッと見、ダースベイダーっぽく見えたが、やはり、他作品のゴキブリ系の怪人と同じく、動きが俊敏で、ゴキブリ特有の気味悪さを醸し出している。どこかのお母さんの服の中にゴキブリが入って、前回と同じく溶けて消えてしまっていたが、何十億といるゴキブリが人類にまとわりついたら、確かに人類は、あっと言う間に滅亡してしまいそうだ。それを阻止せんと戦うライダー。ゴキブリジンと戦っている最中に新たな敵・ヤモリジンが登場。正体は…言わずもがな・・・。大首領に最後通告を突きつけられてしまったゼネラルモンスター。今回の作戦も失敗し、いよいよライダーとの直接大決戦の兆しが…。

第27話「戦車と怪人II世部隊!8人ライダー勢ぞろい!」…歴代ライダーが揃って戦うエピソードは、過去のシリーズにも数多くあったが、8人のライダー全員がバイクに乗り、それぞれの必殺技をを披露しながらネオショッカーの装甲車にぶつかって行く場面は、これまで以上に壮観かつ爽快であった。

第48話「4人のスカイライダー本物はだれだ?」…初期ライダーにもあった偽者ライダーのお話。手袋、ブーツ、マフラーが黄色いからすぐ偽者だと気づくはずなのだが、なぜか誰も気づかない(笑)。公園で遊んでいる子供をいじめたり、スーパーを襲うライダーは、嫌な感じだが、はしゃぎまわる姿が妙に笑える。

 

仮面ライダースーパー1

 

仮面ライダーBLACK

第1話「BLACK!変身」…「宇宙刑事」シリーズのスタッフが製作しただけに初代シリーズ(〜スーパー1まで)と比べ、かなりハードなタッチになり、アクション演出もさらに凄みを増した。大都会の夜が不思議な悪魔の空間に見えるのもそのせいであろうか。闇夜の街に突如現れたゴルゴムの三神官に襲われる主人公。そして、いきなり「ブラック・サン」と呼ばれる仮面ライダーに変身を遂げる。光太郎がビルの屋上にある看板のネオンに感電する姿とライダーが力強くバイクに跨る姿が印象的。最初から最後まで不気味で謎に満ちた展開が続くところもどことなく宇宙刑事の世界を彷彿とさせる。

第3話「怪? 怪・改造人間」…ブラック・サン抹殺を狙うゴルゴムは、グアゴ怪人を使い、機関車の乗客を拉致する。さらに打ち上げられたばかりの気象衛星を強奪、高級ホテルの最上階にある円形の展望レストランを奪い去った。大井川鉄道の蒸気機関車の乗客がゴルゴムの怪人に襲われる場面は、アギトの船の話を彷彿とさせられるが、それにしても、機関車を借り切ってロケしたり、橋に人間とバイクを吊り下げたり、大味な演出が痛快。全ての計画がビシュムのオブジェ作りのためであり、BLACKの首もそのパーツの1つに過ぎないところにもゴルゴムの残酷さが出ていて面白い。

第7話「復元する生体メカ」…両親を暴走族に殺された青年(レッド=ワンこと阪本良介氏演じる)がゴルゴムに魂を売り、ゴルゴムのサイ怪人と共に暴走族惨殺に手を貸す。ブラックは、変身後、関節部の露出した生命体の部分から煙を出すが、今回は、ブラックを守るため自分を犠牲にし、サイ怪人の角によって無惨にも串刺しにされてしまったブラックの相棒のバイク・バトルホッパーがまるで植物のように再生されて行く復元シーンが見られる。バトルホッパーもまた一つの生命体である事を印象付けると共に、社会正義をも悪に染めようとするゴルゴムの卑劣さ極まるエピソードだった。

第10話「信彦はどこに?」…交通事故現場に突如現れる謎の救急車。助けられた若者達は、ゴルゴムのテロリストになり、激しい訓練を受ける。ゴルゴムの気配に感づいた光太郎は、交通事故を装って、黒松教授が組織する病院に潜り込む。しょっぱなから公道で激しいカーアクション。テロリスト部隊のリーダー・杉山役の中田譲治氏が良い味出しています。トカゲ怪人の爬虫類らしい生々しい動きが良い。アマゾンのバトルシーンを彷彿とさせられた。バトルホッパーでトカゲ怪人を追い込む場面でのバイクアクションもカッコ良い。それにしても、黒松教授、もっと早く光太郎に気づけなかったものか…。

第14話「マグロが消えた日」…突然マグロが消える事件が発生。マンモス怪人にパワーを与えるエキスを開発するため、黒松教授が仕掛けた計画だった。調査に乗り出した光太郎は、事件がゴルゴムの陰謀だと知る。コンドールマンや戦隊でも見かけたお馴染みの食料パニック作戦が展開。髪を逆立てたマッドサイエンティスト的な黒松教授は、一瞬カッコ良く見えるのだが、よくよく見ていると、妙に笑えてくる。今回のマンモス怪人も鼻の動きが生々しく、不気味さを醸し出していて良い。同時期のライブマンに出ていた恐竜のゴンの着ぐるみと比べると、随分レベルの差を感じてしまう。

第15話「狙われた怪奇学園」…子供達に攻撃性を植え付け、いじめを誘発させるゴルゴム。教室内で先生も混じって子供達が1人の子供をいじめる描写は、残酷だが、現代にも頻繁に起きている社会問題を皮肉っているようにも見える。校舎内の不気味な空間の描写は、宇宙刑事シリーズの○○○空間やら○○○時空と相通ずるものがあり、見応えがある。イワガメ怪人は、V3のカメバズーカーを思い出してしまうが、こちらのほうが本物の亀のような生々しい姿をしていて、首や腕の動きも中々リアル。キャピトラで流れている光ゲンジの曲が時代を感じさせる。

第16話「友よ!海を越えて」…スナイパーがビルの屋上から柳博士を狙う…何やらスパイ映画のような物々しい場面で幕を開けるが、スナイパーの正体は、インターポール捜査官の滝竜介。滝は、信彦の先輩で、プロのサッカー選手。新素材「ウルトラクォーツ」と開発者のスミス博士の行方を追って、日本にやってきた。ゴルゴムは、東京を沈没させるための破壊ビームを完成させるため、そのエネルギー源となるウルトラクォーツを狙っていた。ゴルゴムのハサミムシ怪人と力合わせて戦う光太郎と滝の姿が実にカッコイイ。大木を空中で蹴り飛ばす滝も改造人間のような超人的なパワーを秘めていそうだが、滝がライダーに変身したら、もっと盛り上がりそうだ。地下実験室に閉じ込められたBLACKを助けに来るロードセクターのアクション場面や地盤が崩壊する特撮場面が中々の迫力。滝役の京本政樹氏の熱演が印象的な一編。

第17話「杏子の不思議な夢」…蚕に包まれた信彦に異変が。シャドームーンとして生まれ変わろうしている信彦の生命力が弱っている。三神官は、信彦に新たな命のエネルギーを注ぐため、信彦の妹・杏子からそのエネルギーを得ようと企む。ゴルゴムのバク怪人は、杏子の夢を操り、彼女を誘い出す。杏子は、子供の頃に信彦とよく遊んだみどり湖があった場所へ急ぐ。妖しさが漂う幻想的な映像作りは、やはり、宇宙刑事シリーズの映像を彷彿とさせられる。クライマックスのバトルで、バク怪人の口の中にストレートにパンチを入れるBLACK。容赦ないアグレッシブな戦い方が良い。

第21話「激突! 二大マシン」…タマムシ怪人が吐き出したクローン虫がバトルホッパーに寄生し、バトルホッパーが洗脳される。二台のマシーンに向かって人間に話しかけるように優しく声をかける光太郎。バトルホッパーもロードセクターも人間の言葉を喋る事ができたら、光太郎とどんな会話をするのか。ジバンのマシーン達は、皆人間の言葉を話していたが、あんな感じのやりとりをしていたのだろうか。もし、話すことができたら、光太郎もすぐにバトルホッパーの異変に気づく事ができただろうに…。ビルゲニアが乗るバトルホッパーと、光太郎が乗るロードセクターの公道バトルシーンをはじめ、バトルホッパーの暴走シーンの数々が見応えあり。実車を使っているので、迫力が十分に伝わる。BLACKとタマムシ怪人の空中バトルも良い。タマムシ怪人の体の色が綺麗な緑色で美しい。

第25話「爆走する武装メカ」…BLACKは、本当にバイクにまつわるエピソードが多いが、今回もロードセクターを破壊するため、ゴルゴムが超マシーンを開発する。しかし、冒頭で豪快に実験に失敗!そして、ビルゲニアがメカニックの江上を拉致し、再び黒い武装マシーンを製作する。江上演ずるは、『ワイルド7』の主人公を演じた小野進也氏。やはり、バイクつながりでの起用だったのでしょうか…だとしたら中々粋な人選です。カマキリ怪人の姿や動きが不気味だったが、なぜかレインボーマンのカマキリ男を思い出してしまった…(汗)。カマキリ怪人を倒した後、ビルケニアが乗る武装マシーンと対決するBLACKのロードセクター。バイクバトルの描写がスピーディーかつスリリングに描かれ、武装マシーンの破壊力が凄まじい程に画面から伝わってくる。最後にライダーキックを受けて、ど派手に火を噴きながら地面を滑り爆発する武装マシーンの最後のカットもとても迫力があった。やはり、バイクアクションがあってこその仮面ライダー。昭和ライダーの中でも飛び切り豪快なバイクアクションが展開するBLACKは、素晴らしい。

第29話「獲物はデスマスク」…チェンジ・マーメイドの西本浩子氏がスペースシャトルの女パイロット・君枝役でゲスト出演。しかし、出てきて早々、君枝は、ゴルゴムのアルマジロ怪人に襲われ、本人は、拉致され、偽物の君枝と入れ代わる。体がマネキンのような偽・君枝の動きは、『デッドリー・フレンド』のサムを彷彿とさせるが、その暴れっぷりは、迫力十分。体がバラバラになってもすぐに再生してしまうマネキン人間達と光太郎のバトルも豪快だったが、とくに廃墟ビルの階段の踊り場に置いてあった残骸をマネキン人間が蹴り、階段にいた光太郎が落ちてくる残骸を避ける場面は、おそらく役者自身がノースタントで演じていたので、凄味が伝わってきた。電話ボックスの中にいた光太郎をボックスごと持ち上げ、投げ飛ばす場面もCGでは出ないパワフルな映像で見応えがあった。

 


■ウルトラシリーズ■

ウルトラマン80

第21話「永遠に輝け!宇宙Gメン85」…行く先々の星々で次々と破壊と殺戮を繰り返す残酷怪獣ガモスに妻子を殺された宇宙Gメン・ザッカルの復讐がメインになっていますが、人間の住む星を探り当てる事から、ガモスは高度なテレパシー能力を有していると思われます。ザッカルの妻子殺害も、地球各地の破壊被害がザッカルの仕業に見せ掛けたのも偶然では無く故意によるものでしょう(被害状況から怪獣の本能的な無差別な破壊とは違い、明らかにそこに住む「人間」を標的にしたものだから、そう判断されたのだと思われます。それにしても、目撃者を出さないとは凄い手際・・・:汗)。

でも、一番気になるのは怪獣ガモスの破壊行動の目的が謎のまま終わってしまった事・・・。そもそも、何故このような怪獣が生まれてしまったのでしょうか?見ていると、ガモスの生態には霊的なものを感じます。あの恐怖の溶解液にしても、強酸だと思い中和剤を散布しても全く効かないところから、科学では対処できない魔力を持った毒液のようですし、バックルビームを受けた際の消滅の仕方が第3話に登場した硫酸怪獣ホーの最期の状態に似ている事から、ガモスの体もマイナスエネルギーの塊である可能性があります(宇宙を飛行する時にはベムラーのようにエネルギー体に姿を変えるものと思われますが、人知れず地球へ潜伏した能力はまさに神業!)。

ガモスは快楽的に破壊や殺戮を行うところから、ウルトラ怪獣史上類を見ない極悪非道な怪獣というイメージを強く持たれていますが、私は彼もまた悲しい過去を背負っていたのではないかと推測してしまいます。高い知能を有している事から察すると、ガモスの元は人間、というか異星人だった可能性があり、ある星の親に虐待され周囲の者からも無関心に扱われ命を落とした子供の魂が宇宙のマイナスエネルギーを吸収して怪獣化した存在なのかもしれません。愛される事を知らない彼は「人間どもは好きな者には限りなく優しいが、そうで無い者は無慈悲に扱う」という認識の下に、母星を始め行く先々の星々に住む全ての「人間」を憎み、殲滅する事で快楽を得ていたのではないでしょうか?

私から見て、このラストは満足感よりも後味の悪さが残りました。その場の事件は治まっても根本は何も解決してないからです。ガモスの誕生理由を突き止め、再発防止に取り掛からないと、第2、第3のガモスが誕生するかもしれません。もう1つ悲しいのは、ザッカルが復讐に走るあまり他者との協力を拒み、多くの犠牲者を出してしまった事です。地球に来た時点で自らの素性を地球人に明かし、ガモスの弱点の高周波の事を打ち明けてくれていたら対策の立てようもあり、地球も大きな被害を出さずに済んだ事でしょう。気持ちは分かりますが、復讐は下手をすれば自分だけで無く周囲の人をも滅ぼしてしまいかねませんから。ガモスにしてみれば、復讐に走るあまり他者との協力を拒み、多くの犠牲者を出してしまったザッカルは、まさに「好きな者の事しか考えられない人間」の典型だった事でしょう・・・。(A-chan様)

 


■その他■

 

人造人間キカイダー

第3話「呪いオレンジアントの死の挑戦」…ダークのアンドロイドの性能要員を集めるため、街の人々を次々と襲うオレンジアント。冒頭、灯台でオレンジアントに襲われる男の人、どこかで見たことのある顔だと思ったらライダーマンの山口氏。オレンジアントの手から出る蟻酸によって、体を溶かされてしまう山口氏の描写がやんわりグロイ。01のアキラ役の子役もゲスト出演しているが、もしアキラ役で出ていたら、01とのつながりができて面白くなったかも。ジローの体の皮膚は、ペロンペロン過ぎて、潜水なんかしたら、すぐ体の内部に水が入り込んでしまいそう…。

第8話「カーマインスパイダーが不気味に笑う」…RHマイナスの子供の血を探すダークのカーマインスパイダー。カニと蜘蛛の融合体でしょうか。何かに釣られているようにのろりのろりと空から舞い降りてくるところがちょっと不気味です。ジロー達の前に突然現れた謎の女医は、健一少年の血を奪うために送り込まれたダークのスパイだが、ジローのサイドマシーンの事を口に出してしまい、すぐに正体がばれてしまうところがなんとも…。スパイダーネットは、カーマンスパイダーの強力な武器だが、プロフェッサー・ギルの笛の音を遮断したり、キカイダーのサイドマシーンに振り回されたり、ことごとく自分の武器によって形勢不利になるカーマンスパイダーが笑える。キカイダーのダブルチョップで両腕を切断された時に別の武器をとりつけてもらったほうが良かったんじゃ…。

第11話「ゴールドウルフが地獄に吠える」…光明寺博士によって、キカイダーと同じく不完全な良心回路を持ったダークのアンドロイド・ゴールドウルフ。人間体の時は、心優しいロボットだが、満月の光を浴びると凶暴なアンドロイドへと変貌する。その人間体を演じているのは、「赤影」の坂口さん。ゴールドウルフと戦い傷ついたジローを救ったのは、記憶喪失中のの光明寺博士。ダークに捕まったミツコとマサルを助けるため、再度対戦するキカイダーとゴールドウルフ。月の光さえなければ生きられた命…涙するキカイダーが印象的。

第16話「女ベニクラゲが三途の川へ招く」…汚ない川で溺れ死んだ弟の意志を継いで、川のごみ拾いを続けるミキの前に突如現れた光明寺博士。ミキに感化された光明寺もゴミ拾いを始める。一方、ダークは、女ベニクラゲが開発したミニドククラゲを池に解き放し、アベックを皆殺しにする作戦に出る。ミニドククラゲを作戦に利用するのはわかるが、なぜ夜の公園に群がるアベックをターゲットにするのか?…女ベニクラゲに合わせてか、アンドロイドマンも女タイプが登場。ジローと光明寺博士は、束の間の再会を果たすが、記憶を失った光明寺にジローの声は届かず、もどかしい雰囲気が良い。ジローが高架の鉄骨の上で戦ったり、廃ビルの高い屋上の上から登場したり、映像演出が凄い。それにしても、女ベニクラゲは、パックマンのモンスターのように見える。

第23話「キイロアリジゴク三兄弟見参!」…ダークは、ヨーロッパにいるロボット工学の若手助教授・横井川を日本から追い出すため、婚約者加藤アヤコの命を狙う。ダーク破壊部隊のキイロアリジゴクの落とし穴にハマり、危機迫るアヤコ達を助けるため、高いアンテナ塔みたいなところから現れるジロー。ギターを弾いている暇があるなら、早く助けに行ったほうが良いと思うのだが…。アリジゴクの角に左胸を突き刺されピンチのキカイダー。結構大きな角で傷も相当深いものと思ったが、わりと平気だったのが意外。ハンペンが見ていたキカイダーとキイロアリジゴク三兄弟の戦いの場面、キイロアリジゴクのガス攻撃でキカイダーの顔が無惨にも溶けてしまい、びっくりしたが、やはり偽物でしたか…。クライマックスの三対一の激闘、キカイダーの必殺技の応酬が見応えあった。

第27話「バイオレットサザエの悪魔の恋」…3人のアンドロイドを相手に戦うキカイダー。その3匹の登場の仕方が大変ユニークでした。ダークの送ったロボットでありながらも同じ人造人間としてバイオレットサザエを救おうとしたジローに不審感を抱くミツコ。そして、自分を信用しなかったミツコに背を向けるジロー。二人の間に初めて亀裂が生じた印象的なエピソードだったのですが、それ以上に気になったのは、「アカオニオコゼ」と言うロボットの名前。妙に笑いの壷になってしまった。

第32話「アオデンキウナギ魔の腕が光る」…アオデンキウナギとの戦闘で左腕を無くしたキカイダー。倒れているジローを見つけた光明寺博士が無意識のうちに、拾ったダークのロボットの左腕をジローにくっつけてしまったからさぁ大変。ジローがキカイダーに変身した途端に左腕がウナギのようになり、近づくもの無差別に襲い掛かる!左腕の暴走に苦しむジローの姿が印象的。こう言うシチュエーション燃えます。

第37話「ジローの弟 強敵ハカイダー!」…記憶を取り戻した光明寺博士は、再びダークに拉致され、光明寺を襲い自責の念にかられたジローは、声帯回路が麻痺して、言葉を喋る事ができなくなる。しかし、なぜかチェンジした時は、普通に喋り、掛け声も普通にしていたが…?プロフェッサーギルの笛の音を聞いて、またもや今度は、子供の首を締めてしまったジローは、警察に捕まり、取調べを受ける事に。その間に捕まった光明寺博士は、ダークの手術を受け、ついに悪魔回路を宿したあの男の誕生の瞬間を迎える…!タイトルに名前があるからてっきりキカイダーと戦うものだと思っていたがそれは、次回に持ち越し。

 

レインボーマン

第1話「奇蹟の聖者」…インドの山奥に住む老人ダイバ・ダッタ。彼の神秘的な力を追い求めて戦火のインドを旅するアマチュアレスリングの選手で高校生のタケシ。井上昭文氏演じるダイバ・ダッタのキャラが強烈。呪文唱える姿があまりにもハマリ過ぎ。戦争で撃たれて死んだ人達や、兵士に撃たれ、一度死んだたタケシの体の中から弾を取り出して蘇らすシーンは、本当に神かがっていている。ダイバの力に魅せられたタケシが事故で障害を持つ妹のために、その力を手に入れようと、厳しい修行を始めるが、修行シーンがまた中々激しくリアルで良い。一回目は、OPやEDの曲の入り方やアイキャッチの映像が若干違っていた。

第2話「レインボーマン誕生 」…二回目になってもまだ、敵は、一切出てこず、タケシは、修行中。2話使って修行のシーンをじっくり描くところがまた良い。ダイバの修行は、さらに厳しさを増して行くが、上半身裸で崖の斜面を何度も転げ落ちたり、炎の道を裸足で渡り歩いたり、川の底の岩を持ち上げようとしたり、タケシ役の水谷氏の体を張った演技が素晴らしい。1年の修業後、150歳のダイバは、寿命を迎え、タケシに7つの超能力を持つレインボーマンの能力を与え、息絶える。ついにレインボーマンが誕生するが、やはり土の化身は、気持ち悪い。

第3話「レインボーダッシュ7」…死んだはずのダイバダッタ師匠、タケシの母の夢の中にあらわている(笑)。タケシは、レインボーマンに変身し、空を飛んで、自力で日本に戻る。古巣のリング場に戻ったタケシの前に待ち構えていたのは、おやっさんをボコる謎のマスクマン達。マスクマン達を操るプロモーターにスカウトされるタケシだが、プロレスには、興味がないと断固拒否する。タケシと母妹の感動的な再会。タケシにコテンパに打ちのめされた謎のマスクマン達とおやっさんの借金の取り立てをするチンピラが手を組み、よしえを拉致してタケシを誘き出す。マスクマンとチンピラにボコボコにされるタケシだが、レインボーマンの力によって危機から逃れる。ダッシュ3に化身し、燃えた車の火を海の水で消す場面が印象に残る。タケシは、プロモーターから賞金5万ドルのマカオの賭け試合の話を聞く。おやっさんの借金や妹の手術の費用を稼ぐために、タケシは、それに出場することを決めるが…。

第4話「マカオの殺人ショウ」…4回目にしてミスターK率いる秘密結社「死ね死ね団」が登場!日本人を皆殺しにするため、「キャッツアイ作戦」を進行させようとしている。キャッツアイとは、3姉妹の泥棒の事ではなく、精神に異常をきたす薬の事らしい。タケシは、賭け試合に出るためマカオへやってくるが、ん?マカオのはずなのに、日本の標識のような物が…。タケシは、そこで日本人のさくらとロコ姉弟と知り合う。プロモーターは、タケシにキャッツアイを仕込んだワインを飲ませようとするが、プロモーターの悪巧みに気づいたロコがタケシを助ける。地下にある不気味で妖しげな檻つきのリングで、黒人レスラーと戦わされるタケシ。レスリングとは、名ばかりで、実は、デスマッチ。そこでタケシとミスターKが初対面。危険を察知したタケシは、リングで華麗に変身を遂げる。ミスターK達は、どうやらタケシがマジックを使ったと思い込んでいるご様子。強力な電流の流れる檻の中から火炎の術を使って脱出するレインボーマン。力を使い果たしたタケシは、初めてヨガの眠りにつく…。

 

キカイダー01

 

イナズマン

第11話「バラバンバラはイナズマンの母」…原作者石森章太郎さん監督作品。死んだと思っていた母親を見つけて、喚起に沸く五郎。しかし、それは、バンバの卑劣な罠だった…この頃のヒーロー作品は、キカイダー然り、マスクから涙を流す場面がよくあります(笑)。

 

アクマイザー3

第3話「なぜだ?!ガブラが消えた」…あのおっとりした喋りとキャラが憎めない正義のヒーローの中でも異色な存在のガブラ受難のお話。醜い容姿から人間達に忌み嫌われ、攻撃される哀れなガブラ。確かに真夜中に門前にガブラが立っていたら、怖いわな…そんな人間達を救う事に疑問を抱くガブラ。それでも、地球のため、平和のため戦う姿、うむ、カッコ良い。

第6話「なぜだ?!ガブラの大逆転」…なぜだか気になるガブラメインのお話。ガブラと同じ欠点を持つ悪魔族のカッパードによる東京大洪水計画。一時はガブラの説得に応じ、仲良くなろうとしたカッパード。しかしそれは罠でガブラを利用して、よしこ達の研究室を襲撃するのが狙いだった。「アホやカッパード〜!」を連呼してキレ捲くりながら戦うガブラの姿が印象的。にしてもガブラはなぜ関西弁なのか…。

 

大鉄人17

第1話「謎の鋼鉄巨人」…佐原博士によって開発されたコンピュータ・ブレインの暴走の理由が地球にとって人類を有害と判断して、人間を殺戮し始めると言うこれまでの正義と悪と言う対立軸だけでない深みのあるテーマがあり、そこにまず惹かれる。ブレインの17番目のロボットとして誕生しながらも、なぜか人間の味方につく巨大ロボット17の謎に満ち満ちた登場シーンの演出も素晴らしい。巨大ローラーや巨大な二本の腕の出現、それらと17の対決する時の特撮シーンもカッコ良い。しかし、三郎が被るヘルメットは、微妙…。主題歌、エンディングも哀愁と重厚感があって印象に残る。

第2話「地上最大の巨人頭脳」…刑務所が謎の竜巻に襲われ、囚人が姿を消す事件が続発。レッドマフラー隊の中井隊長が凶悪犯に扮し、単身ブレイン党の本部に潜入して真相を突き止めようとするが、ハスラー教授に正体を見破られ、命を落とすことに。初回で両親と姉を失った三郎君に続いて、レッドマフラー隊にも犠牲者が。中井隊長と婚約していた千恵の悲しみはいかばかりか…。中井隊長の弔い合戦とばかりにブレインの巨大ロボ・ハリケーンロボットに立ち向かうレッドマフラー隊。しかし、苦戦を強いられる。三郎があの謎の巨大ロボが持っていたヘルメットを拾い、それにハリケーンロボットへの怒りをぶちまけると、あの巨大ロボがやってきて、ハリケーンロボットと真っ向から戦い始め、見事撃ち倒した。ハリケーンロボットの動きは、実写ならではの不気味さがあって中々味わい深い。謎のロボが自分に何かを話しかけていると知り、ロボの手のひらに乗る三郎君。胸の部分に書かれた数字を見て、ロボの名前が「ワンセブン」であることを知るが、「セブンティーン」と言う解釈は頭の中になかったのだろうか(笑)。

第3話「消えたワンセブン  謎のヘルメット 」…謎のロボットが17(ワンセブン)であると知った三郎君。17が持っていたヘルメットについては、まだ謎だらけだが、三郎君に危機が迫ると必ず17が現れることがわかった。今回は、レッドマフラー隊の新隊長・剣持が登場して、ヘルメットの謎を解こうとする話のようです。剣持隊長、厳しいが頼もしくて、自衛隊にいて欲しい男らしいキャラだ。剣持だけでなくブレイン党のほうにもキャプテン・ゴメスとチーフ・キッドと言う新メンバーが加入した。いやはや凄いですね。死ね死ね団のリーダーにライダーマン(もしくは大門豊)とか(笑)。レッドマフラー隊の指揮官の娘は、ロビンちゃんだし、改めてみると特撮的に充実したキャスティングですな…。ヘルメットの仕組みを調べるため、剣持は、三郎君が乗るバスを攻撃し、17を呼び出す作戦に出る。ところが同時にブレイン党も攻撃を仕掛けてきた。チーフキッドが良い働きをしています(笑)。地中から杭打ちマシーンのような形をした地震ロボットが出てきて、大地震を引き起こし、辺りは、大パニックに。そこへやってきた17。地震でできた地割れに挟まれそうになっている三郎君を助けるため、地割れの中に入り、それが閉じるのを阻止した。17と地震ロボットの戦いは、次回へ持ち込み…。

 


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