CASINO ROYALE(2006年/イギリス)
監督 マーティン・キャンベル
出演 ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド) |
解説
007=通算21作。記念すべきダニエル・クレイグ=ボンド第1弾。原作者イアン・フレミングの原点であり、1967年に製作された同タイトルを本家シリーズとしてリメイクした作品。『ダイ・アナザー・デイ』までボンドを演じたピアーズ・ブロズナンに代わって、新生ボンドを演じるダニエル・クレイグ。ブロズナンが持っていたダンディさ、ハードボイルドさいまいち希薄で前評判は、やや悪い印象だったダニエル。表情がニヒルと言うものではなく、単なる冷血漢にしか見えず、イギリスの諜報部員と言うよりは、昔風に言うと、ソビエトのKGBのスパイのようにしか見えなかったというのが個人的な第一印象だった。しかし、映画を見終わると、イメージがガラっと変わってしまった。冒頭から爆弾魔モロカとの命を張った壮絶な追跡戦。ビルの建築現場での肉体を使ったハードなアクションは、見応えがあった。ボンドも超人的だが、モロカのほうが、もっと超人的。まるでスパイダーマンかのごとく鉄鋼の上を渡り歩き、高い場所からクレーンからクレーンへジャンピング、ボンドも負けじと男を追いかけるが、この場面にしか登場しなかったモロカの存在感が際立っていた。 一つ気になったのは、ボンドの走り方。まるで、『ターミネーター2』に出てきたT1000のようだった。あれは何とかならないものか。味方となったボンドガール・リンドと繰り広げるラブロマンスも必見。以前のシリーズにも増して、感情的に苦悩するボンド。二代目ボンドを演じたジョージ・レイゼンビーの『女王陛下の007』を彷彿させる展開、 今回もボンドカーが登場し、ダッシュボードには、様々な仕掛けが施されていたが、しかし、大したカーアクションもなく、活躍する場がなかったのは、残念。だが、たまには、こう言う使い方もアリかなぁと。ル・シッフルに毒を盛られて、瀕死の状態になるボンド。しかし、拷問を受ける場面は、なぜか笑いがこぼれた。ル・シッフルを演じたマッツ・ミケルセンは、かつてボンドの敵役として出演した事もあるクリストファー・ウォーケンを彷彿とさせた。クリス・コーネルが歌う主題歌「YOU KNOW MY NAME」が耳に焼きついた。
ストーリー ジェームズ・ボンドは、2件の殺害を実行し、殺しのライセンス『00(ダブル・オー)』の称号を得て、最初の任務が与えられる。世界中のテロリストに資金を工面するル・シッフルを追って、マダガスカル、バハマ、マイアミを駆け回る。 |
●ドクター・ノオ | ●ロシアより愛をこめて | ●ゴールド・フィンガー | ●サンダーボール作戦 |
●女王陛下の007 | ●ダイヤモンドは永遠に | ●死ぬのは奴らだ | |
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