THE SPY WHO LOVED ME(1977年/イギリス)
監督 ルイス・ギルバート 出演 ロジャー・ムーア(ボンド) |
解説
シリーズ第10弾。ロジャー・ムーア=ボンド第3作。ロジャー・ムーア版ボンドは、ダンディさとクールとおしゃれ。そして、テンポの良いアクションと奇想天外で壮大なストーリーが売りだと思うのですが、この作品もボンド映画では、おなじみのスキーチェイスが展開。急傾斜を直滑降し、断崖絶壁の谷をハイジャンプして落ち、パラシュートを開くまでの間の空気と緊張感はたまりません。このスタントを演じたリック・シルベスターの命がけのスタントは、ほんとに芸術品としか言いようがないです。他にも、『ユア・アイズ・オンリー』や『美しき獲物たち』でも豪快なスキーチェイスが見られますが、007で最初にスキーチェイスが始めたは『女王陛下の007』のようです。 そして、この映画の最大の魅力はボンド・カーのロータス・エスプリの活躍。様々な装備がされているが、中でも飛び切り凄いのが、ダイビングして海に沈んだエスプリが、水中で潜水艇に変形してしまうシーン。水中から上空を飛んでいるヘリめがけて弾道ミサイルを発射してしまったりする。敵の潜水艇との攻防なども迫力満点で魅力的です。海面から砂浜へ上がって来るシーンも見応えありで凄い。そう言えば、『キャノンボール』でジャッキー・チェンとマイケル・ホイの乗っていた三菱スバルも海の中を走れる機能が装備されていた気がします。 ストロンバーグの要塞やマンモス・タンカー「リパラス」もユニーク。何しろ潜水艦が二艦もまるまる納まってしまうのだからこれまた巨大で凄い。第3次大戦を引き起こそうとするストロンバーグの持つ技術のすざましさに屈服させられます。 鉄鋼版の歯を持ち、何度もボンドに襲い掛かる怪力ジョーズという男が一際印象深い。ボンドに巨大な磁石に吊り下げられ、水面に落とされたジョーズが本物のジョーズ(サメ)と対決するシーンもあったりして洒落がきいている。シリーズの中で最も過激でSFチックでもあり、最も一押しのできる映画です。なお、ジョーズ役のリチャード・キールは、『ムーンレイカー』にも登場しています。(資料協力S.T氏に感謝します)
ストーリー 英国潜水艦レンジャー号、そしてソビエトの原子力潜水艦ポチョムキン号が次々と行方不明になった。指令を受け調査に向かったボンドは、ソビエトから派遣されてきたKGBのエージェント・コードネーム「トリプルX」と呼ばれるアーニヤ・アマソワ少佐と砂漠で出会い、一連の事件が、海運王、ストロンバーグの世界制覇の野望を阻止しようとする。 |
●ドクター・ノオ | ●ロシアより愛をこめて | ●ゴールド・フィンガー | ●サンダーボール作戦 |
●女王陛下の007 | ●ダイヤモンドは永遠に | ●死ぬのは奴らだ | |
●黄金銃を持つ男 | ●私を愛したスパイ | ●ムーンレイカー | ●ユア・アイズ・オンリー |
●オクトパシー | ●美しき獲物たち | ●リビング・デイ・ライツ | ●消されたライセンス |
●ゴールデン・アイ | ●トゥモロー・ネバー・ダイ | ●ワールド・イズ・ノット・イナフ | ●ダイ・アナザー・デイ |
●カジノロワイヤル | ●慰めの報酬 |
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