LICENCE TO KILL(1989年/イギリス)
監督 ジョン・グレン 出演 ティモシー・ダルトン(ジェームズ・ボンド) |
解説
シリーズ第16作。4代目ボンド・ティモシー・ダルトンの最後の出演作品。監督は、『リビング・デイ・ライツ』に引き続きジョン・グレン。歴代ボンドの中でも大人びたボンドの魅力を醸し出しているティモシー・ダルトン。アクションシーンにおいては、一切のスタントマンを使わず、自分で全てをやりこなした。スタントマンを使うと、作品自体のインパクトが弱くなってしまうと言うのがダルトンの主張だったようです。オープニングでヘリにぶら下がるアクションシーンも彼自身がやっています。 映画冒頭の友人、フェリックス・ライターの結婚式のシーンでは、『女王陛下の007』の時のボンドの花嫁のエピソードも垣間見え、友情のために組織を背いて、自ら行動を企てる珍しいボンドの姿が見れ、今までにない新鮮さとスリリングな展開が楽しめます。 デビッド・へディソン演じるフェリックス・ライターと言うキャラクターは、『死ぬのは奴らだ』に続いて、今回2度目の登場。しかしながら、彼は、『私を愛したスパイ』でも見られたサメを使った拷問に処されてしまうと言う惨劇に見舞われてしまいます。ボンドの好敵手、サンチェスを演じるロバート・デビィの存在感も中々良い。 この映画の中でも、Qのコミカルな部分は、健在で、彼の作った様々なアイテムが登場します。中でも練り歯磨きのプラスチック爆弾は、ユニーク。ムービーカメラの形をしたプログラム弾。掌紋読取装置がついていて、ボンドしか使えないシステムになっているようです。 『リビング・デイ・ライツ』で見せたボンドカーでの華麗なカーチェイスは、今回、姿を消しているものの、圧巻なのが、ボンドとサンチェスの壮大な戦いとなるクライマックスのタンクローリー・チェイス。タンクローリーが難無く片輪走行してバズーカーのミサイルを避け切るシーンは、ナイト2000も真っ青・・・。『ナイトライダー5』の中の一場面を思わず思い出してしまいましたが、あの重量感のある巨大なタンクローリーのウィリー走行は、なお迫力があります。このシーンは、長年ジョン・グレン監督がやりたかったシーンだったとか。
ストーリー ボンドは、親友で元CIAエージェントのフェリックス・ライターの結婚式に出席するため、彼と共に式場に向かっていたが、その途中、麻薬王サンチェスを目撃する。二人は、協力して見事サンチェスを捕まる事に成功するが、その後、サンチェスの乗った護送車が襲撃され、サンチェスは、逃亡する。復讐に燃えるサンチェスは、ライター夫婦の殺害を企てる・・・。 |
●ドクター・ノオ | ●ロシアより愛をこめて | ●ゴールド・フィンガー | ●サンダーボール作戦 |
●女王陛下の007 | ●ダイヤモンドは永遠に | ●死ぬのは奴らだ | |
●黄金銃を持つ男 | ●私を愛したスパイ | ●ムーンレイカー | ●ユア・アイズ・オンリー |
●オクトパシー | ●美しき獲物たち | ●リビング・デイ・ライツ | ●消されたライセンス |
●ゴールデン・アイ | ●トゥモロー・ネバー・ダイ | ●ワールド・イズ・ノット・イナフ | ●ダイ・アナザー・デイ |
●カジノロワイヤル | ●慰めの報酬 |
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