DIE ANOTHER DAY(2002年/イギリス)
監督 リー・タマホリ
出演 ピアース・ブロズナン(ジェームズ・ボンド) |
解説
「007」40周年を記念して製作されたシリーズ20作目・五代目ジェームズ・ボンド=ピアース・ブロズナンの今のところの最終作。40周年に相応しく、歴代ボンド映画のオマージュとも思われるシーンが多く、アクションもこれまで以上の大スケールなものだった。冒頭からサーフボードに乗ったボンドが巨大な荒波を乗り越えて、北朝鮮へ潜入、単身、北朝鮮軍とホバークラフトを使っての壮絶なチェイスと戦闘をするエキサイティングな場面から始まり、ボンドが14ヶ月もの間拘束と拷問を受け、シリーズ史上最大の失態まで起こしてしまう。なんと言っても今回のメインは、アイスランドで撮影された氷の上でのボンドカーとザオの車による過激なカーバトル。『トゥモロー・ネバー・ダイ』以来久々に登場した今回のボンドカーは、シルバーのアストンマーチン・ヴァンキッシュ。前回のBMWを上回る最新鋭の機能を装備している。ボディの姿を消してしまうカモフラージュ機能で敵の目を欺き、イジェクトシーターを使って氷の上でひっくり返ったボディを鮮やかに回転させて元に戻したり、『コブラ』のマーキュリーのごとく、スピーンターンしてバックのまま、搭載されたマシンガンを撃ち放ち、氷の宮殿の中を氷を破壊しながら走り回り、ナイト2000のような華麗なジャンプを決める。相対するザオが乗るグリーンのXKRにもミサイルや機関銃など様々な装備がつけられている。CGを大胆に取り入れたアクションシーンも数多く、宇宙に浮かぶ衛星兵器イカルスから発射される巨大なレーザー光線にボンドが狙われると言うこれまでにないスケールのでかい演出もある。だが、パラグライダーでボンドが氷の海を渡る場面は、少しCGの出来が悪く、浮いてた感じがした。 今回のボンドガールのハル・ベリー演じるジンクスもボンドに引けを取らない活躍を見せ、銃を構える姿も中々セクシー。また、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』まで備品係Qを演じ、99年に交通事故で亡くなったデズモンド・リュウエンに代わり、ジョン・グリースが新しいQを演じている。とあるシーンには、3代目ボンドのロジャー・ムーアの娘さんも出演しています。 映画にもカメオ出演したマドンナが歌ったテーマ「ダイ・アナザー・デイ」も印象的。同時期に公開された『トリプルX』が次世代007の空気を感じさせてくれたが、あっさりとそれを覆すくらいの勢いとパワーがあった。スパイ映画としては、少し無茶しすぎた感じもしたが、アクション映画としては、最高級の見せ場の多さに圧倒させられました。 ストーリー 北朝鮮のムーン大佐暗殺の任務に就いたジェームズ・ボンドは、朝鮮半島に潜入するが、正体を見破られ、北側に監禁されてしまう。14ヶ月後、ボンドは、南側の捕虜となっていたムーン大佐の部下ザオと交換され、自由の身となり、英国諜報機関に戻るが、Mに北側の拷問でMI6の機密を漏らしたのではないかと疑われ、諜報部員の資格を奪われてしまう。疑いを晴らすため、ボンドは、幽閉されていた施設を脱け出し、キューバへ向かう。 |
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