007/リビング・デイ・ライツ

THE LIVING DAYLIGHTS(1987年/イギリス)

 

監督 ジョン・グレン

出演 ティモシー・ダルトン(ジェームズ・ボンド)
   マリアム・ダボ(カーラ)
   ジョードン・ベイカー(ブラッド・ウィティカー)
   ジェロン・クラッベ(コスコフ)
   ジョン・リス・デイビス(レオニード・プシュキン)
   ウォルター・ゴーテル(ゴーゴル)/他

解説

007シリーズ第15作。この映画公開時、アメリカとソビエトは、冷戦時代の終戦を迎えつつあった頃で、ソビエト側のKGBと対立するボンドの姿が見られる最後の作品だった。クールな魅力の五代目ボンドのピアーズ・ブロズナンと比べ、4代目ボンドのティモシー・ダルトンは、ダンディで、情に脆く、『消されたライセンス』同様、殺された友人の復讐のために敵を追いつめていくと言ったシーンもあり、いかにも人間的です。

この映画の最大の見所は、アストン・マーチン・ヴォランテの雪山でのカーチェイス。次々と秘密兵器を繰り出して、敵の包囲網やバリケードのトラックなどを突破していくシーンは、かなり見応えがあります。また張り付いた氷の上を滑りながらの大ジャンプも迫力満点です。

ストーリー前半は、テンポが良かったのに後半になるとやや歯切れが悪くなり、ラストの方もいまいちパッとしない展開でしたが、大型輸送機での格闘や脱出などの空中アクションは、なかなかスリリングで息を呑みます。

 

ストーリー

ジブラルタルレーダー基地で行われていた演習訓練で、英国情報部員の一人、004が何者かに殺される。異変に気づいたボンドは、危険を顧みず、男を捕まえようとするが、二人の乗った車が崖から海へ飛び出し、ボンドは、パラシュートで脱出、命からがら危機を免れる。チェコスロバキア、ブラティスラバで、KGBのコスコフを西側へ亡命させるため、ボンドは、彼の護衛につくが、チェロ奏者のスナイパーの女が彼の命を狙っていた。ボンドは、彼女の狙撃を阻止し、コスコフをオーストリアへ通じるパイプラインでそこから脱走させる。コスコフは、スパイ皆殺し事件が、KGB指導者のプーシキンによるもので、彼が核戦争を起こす陰謀を企てていることをボンドに告げる・・・。

 

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