007は二度死ぬ

YOU ONLY LIVE TWICE(1967年/イギリス)

 

監督 ルイス・ギルバート

出演 ショーン・コネリー(ジェームズ・ボンド)
   丹波哲郎(タイガー田中)
   若林映子(アキ)
   浜美枝(キャッシー鈴木) 
   ドナルド・プレザンス(ブロフェルド)/他

解説

シリーズ第5弾。本格的に日本を舞台にした超大作。破格の制作費9500万ドルを費やし作られた作品とあって、スケール感満点の映像が楽しめる。80年代後半に公開された『ブラック・レイン』は、大阪が舞台になり大々的にロケーションされましたが、この映画は、それ以上に日本の様々な場所でロケが行われた。日本が舞台とあって、当時の日本のスターも数多く出演。空手の名手、タイガー田中を演じた丹波哲郎をはじめ、女優も多数出演しています。

今から40年近く前の東京の街並みは、今となっては、まったく異国の地にしか見えない。府中で撮影されたトヨタ2000GTのカーチェイスシーン、ヘリにぶら下げられた強力な磁石で吊り下げられた敵の乗る車が東京湾まで運ばれ、投げ落とされる場面も中々凄いシーンである。神戸では、埠頭での格闘シーン、姫路城のシーンでは、激しい銃撃戦や爆破の撮影をしたために建物に傷をつけてしまい、大問題になったと言う逸話もあったとか。国技館のセットを作り、何百人ものエキストラを集めての相撲の場面も中々見応えがあった。そして、オートジャイロとヘリを使った空中戦は、残念ながら日本での許可が下りず、別の国で撮影されたそうです。九州の火山の火口に作られたスペクター本部のあの大掛かりな基地のセットは、とにかく凄いの一言。開閉する天井、可動式のヘリポート、モノレールに巨大な宇宙ロケットも全て本物。ボンドを助ける忍者部隊がロープで基地の屋根から一斉に降りてくる場面も圧巻である。

黒髪のかつらをつけ、日本の漁師になりきろうとするボンドの姿は、少し無理があり滑稽だが、面白い。プロフェルド役は、当初は、優しい顔のチェコの俳優だったらしいのですが、撮影五日目で降ろされ、スキンヘッドのドナルド・プレザンスになったそうです。できれば、『女王陛下の007』のテリー・サバラスほうがもっと良かったのですが。ナンシー・シナトラの歌う主題歌もとても耳に残りました。

ストーリー

米ソが共同開発した宇宙ロケットが相次いで行方不明になる事件が起きた。事件にスペクターが関与している事を知った英国情報部は、ジェームズ・ボンドを日本に派遣する。ボンドは、日本の情報部局長のタイガー田中と共にスペクターの秘密基地を探し始める。

 

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007は二度死ぬ

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